世界で最悪級の大気汚染問題を抱えるインド。一方で12円食堂の取り組みなどの試みも本日はインド・ムンバイへ。東京−ムンバイの直行便開設から10年、ビザの緩和もあり、インドと日本はますます交流が盛んになっている。
先週、大気は白くかすみ交通事故が多発。「呼吸器への影響は1日50本のたばこを吸うのと同じ」被害を出すPM2・5だが、デリーは世界で一番大気汚染が酷い都市だ。そんな中、先週末デリーで行われたハーフマラソンでは3万人が走った。他国では考え難いが、インドではこんな状況の中、平然とマラソンやイベントが行われる。医師団は最高裁にマラソン中止を求めたが、「走る権利」を掲げ、キャンセルならず。ある日本企業の方の話だが、昨年12月に3日間デリーで野外イベントに参加したら、その後数ヶ月咳が止まらなくなったとのこと。健康被害が当日ではなく、後に来るのである。 その大気汚染のニュースを見ながら筆者が最近仕事で関わっている英国放送協会(BBC)から気になる記事を発見。インドで5ルピー(約12円)の食事が大流行りといった内容。カルナタカ州政府の取り組みで、一部政府がコストを負担している。11月末までで198のキッチンから30万食を提供した。この施作、選挙対策と言われているが利用者は安いのは非常に助かると口を揃えている。 最後に少し価格についての小話を。インドで1万円でトイレを作り衛生管理に貢献したという話を財団の理事長から聞いた。一方、日本のある県では男女のトイレ施設一式が3000万円掛かるらしい。12円でお腹いっぱいになれる国もあれば、3000万円トイレ建設に掛かる国もある。国の特質が分かるが、正直訳がわからない世の中だと思う。 インド進出を尻込みする企業もあるなか、キッコーマンはインド生産を決定。和食はどのくらいの早さで浸透するかインド首都ニューデリーの大気汚染でPM2・5の緊急事態宣言が発令した。北京の10倍もの数値で、息ができない人が多数。屋外で開催するインドでのイベントを主催しているが、延期という苦渋の決断をした。
先日仕事で訪れた仙台では、寿司事業を展開している「うまい鮨助」の会長と社長と共に会食。会長はムンバイへ訪問したことがあり、インド進出については「インドでは難しいので、まずはアジアで突き進みたい」と語った。 そのインドで、キッコーマンが醤油を生産すると先週発表があった。シンガポールなど日本国外でも長年生産しているキッコーマンだが、インドでの生産は大きな一歩と言える。もともと著者はインドキッコーマンと諸々の協力体制を築き、サポートをさせていたことがある。インドで生産することは、本気度の表れとも言えるだろう。 醤油は和食では不可欠。食文化が変わるのには3世代分時間が掛かると言われているが、最近のグローバル化でそこまで掛からないと思われる。とはいえ13億人中、現在数千人規模のみ日本食を味わえているのではないだろうか。醤油を大量に寿司につけ、箸の使い方も上手いとは言えなかった一昔前のインド人は、発展とともにエレガントに和食を食するようになってきた。情報と人の行き来が増えるインドと世界、今後は急速に変化していくのだろう。 130年前に創立した東京倶楽部は、当時の外務大臣・井上馨卿が設立。久しぶりに先日立ち寄った。3世代、約100年で世の中は全く変わる。英国と日本の関係は現在と過去では全く違い、インドも同様。当時の移動手段は船だったが、今は英国航空でロンドンまで12時間弱。3世代を経た時この記事は勿論、今の価値観も完全に過去のものになっていること自体なんだか感慨深いものがある。 京都市と株式会社LA DITTAは、 京都市の小学生約280人を対象にした、 世界最大級となる大規模な「募金・寄付教育講座」を開催します。
講師にお呼びするのは、 ミス・ワールド2016年日本代表で京都観光国際大使の吉川プリアンカさん。 幼少期過ごしたインドで貧困を目の当たりにし、 現在もインドと日本を行き来しながら物資支援や寄付活動を続けている自らの経験をもとに、 募金が必要な世界の現状を子どもたちに伝えてくれます。 講義のほか、 募金と貯金について考えることのできる「募金貯金箱」の製作も実施します。 今回の取組を通して,子どもたち一人一人がボランティアなどを通じて社会に役立つことやお金の大切さについて考える機会になれば、 と考えています。 【開催概要】 イベント名:ミス・ワールド日本代表が、 京都の子どもたちに「寄付教育」 小学生280人を対象に、 世界最大級の寄付教育講座を開催 開催日時:2017年11月17日(金)9:00~11:00 開催場所:京都市立岩倉南小学校 多目的室 住所:京都市左京区岩倉北四ノ坪町33 TEL: 075-791-3207 (京都市営地下鉄烏丸線 国際会館駅下車 徒歩7分) 対象:京都市立岩倉南小学校 2・3年生 合計約280名 講師:吉川プリアンカ 講師プロフィール:京都国際観光大使、 世界三大ミスコンテスト「ミス・ワールド2016」日本代表。 幼小期をアメリカとインドで過ごす。 英語,ベンガル語,日本語のトリリンガル。 10 代からモデルを始め,2016 年にはミス・ワールド日本代表に選ばれる。 世界各地のテレビ出演や報道で注目を浴び、 日印の架け橋としてグローバルに活躍中。 2017年3月からは京都国際観光大使として、 京都の魅力を世界に発信している。 幼少期過ごしたインドで貧困を目の当たりにし,自分に何かできることは何かと考え、 支援物資と寄付の活動を続けている。 ボランティアで医療通訳にも従事している。 【取材のお申込み】 株式会社 LA DITTA 担当 小里 090-3963-1674 またはFAX 03-5403-4854 ※取材いただける場合は,事前に御連絡いただければ幸いです。 ※ご来校の際は学校西側道路の門からご入場下さい 期間 開始日:2017年11月17日(金)9:00 終了日:2017年11月17日(金)11:00 お問い合わせ先 担当者 小里博栄 お問い合わせ先 電話番号 0354034853 お問い合わせ先 メールアドレス [email protected] 討論会でインドの保護問題について議論、視察ではバリパラ財団と共に東ヒマラヤへ東ヒマラヤアッサム州のGUWAHATI空港行きのバスで執筆している。この地では素晴らしい象に虎、鳥の保護区域視察を終え、これからコルカタ、バンコク経由シンガポール1日滞在した後、東京と仙台へと移動予定だ。
初めて農村地帯と動物保護の現場をBALIPARA財団のご協力のもと視察させていただいた。色々考えさせられた数日間であった。筆者はこの10年、リゾート地・ゴア、ジャイプール、ジョッドプール、タージマハールへの旅の数日間以外は基本、インドの大都市で仕事をしている。今回は改めてインドの豊かな自然を知る機会を得ることができ、大国の奥深さを感じさせられた。 国際会議では、インドでの様々な保護の問題について議題にあがった。2日間朝から晩まで100名以上参加した討論会で、パネルディスカッション等が行われた。インドではよくあることだがスケジュールは大きく遅れ、3時間程当初のスケジュールとズレが生じた。インド人は本当にお喋り好きで、マイクを渡すと「酔った」様子で熱弁していた人もいる。基調講演はチベット大統領が担当。彼のみならず、素晴らしい方との交流も財産になった数日であった。 しかし、ホテルでの討論は「討論のみ」だ。やはり現場に行き、自然の偉大さと課題を住民と直接話すなかで真の姿が見えてきた。全てやはり現場が重要。もちろん施作、戦略の討論は必要だが、現場のニーズが理解できないことには何ごとも進まない。 農村地帯に住む子ども達と川で偶然会った。大自然で生活する子ども達の無邪気な笑顔を見ていると、未来は明るいのではないかと感じた。子どもの可能性は無限大。インドだけでなく世界には多数問題はあるが、子供の笑顔を見て大自然に身を置き、青い空と森の大きな緑の木々を見上げながら、「自分は小さい存在だが、もっとできるはず」と心の底から思った。自分がどう貢献できるかを再度考えながらチャイ茶を堪能した瞬間が、忘れられない記憶となった。 イギリス統治時代に首都だった地。社会的影響力のあるビジネスを展開する病院経営者から学ぶアッサム州首都グワハティに新設されたホテル「VIVANTA Guwahati Assam by Taj」にてこの記事を執筆している。初めてコルカタを訪れた1995年から早22年。今回のコルカタではブティックホテルに滞在し、タイムスリップしたような風情ある雰囲気を堪能した。そこから飛行機で一時間程の場所にある自然の多いグワハティに昨日到着し、国際会議「Naturenomics Forum」に明日から参加。新しい地を訪れるのは非常に楽しく、新たなご縁と自然、文化に触れる機会に感謝している。
コルカタでは総領事館公邸でのミス・ワールド・ジャパンの吉川プリアンカの来印イベントに参加。コルカタの総領事館は110年の歴史があり、公邸は80年前に建てられた。コルカタはボリウッド映画、特にアートフィルムが盛んな地域で、人口460万人、インド第7の都市である。1773年〜1911年の間英国統治下の首都であった。ベンガル文化は豊かな魚を中心とした食文化もあり、東インドのキー都市、中国、バングラデシュ、ブータン、ミャンマー、ネパール、タイの周辺各国との貿易の重要な都市だ。 そのコルカタでマザーテレサハウスを訪ねた。シスターと会い、その後農村地域の貧困層の病院、障がい者の施設も訪問。10ルピーを支払うと誰でも診察してもらえるクリニックも運営し、20年以上続いているという。理事長はヨーロッパで学び、母国へ戻った今はマイクロクレジットを含む様々なソーシャルインパクトビジネスを繰り広げている。我々先進国に住む人間からは想像できない問題を抱え生活しているインド人について、深く考えさせられた1日となった。 そのコルカタに到着した深夜12時半。入管手続に1時間程の長い列に並んだ後、荷物が出てきたのは午前3時半、ホテルに到着したのは午前4時45分。長い列や、バッグが出てこず怒り狂っている人もいたが、インド10年の僕はなんとも思わない。著者がインドに最初に来た1995年に比べると今は本当に発展した印象を受ける。日本はインドから学ぶ事は多いし、インドも日本から学ぶ事が多い。ぜひアッサム、コルカタへの旅をお勧めしたい。 |