インド金融大臣が統一税制度の開始を発表。徴収制度で、納めた税金は果たして無駄なく使われるのか インドGST(Good and Services Tax、いわゆる消費税)導入決定のニュースはご存知でしょうか。今年7月1日、今まで州の税制システムで成り立っていたインドが統一税制度GSTをスタートさせる。先週、金融大臣が予定通り開始すると発表。モディー政権3年となり、最も大きな政策の一つと言える。制度は画期的で、州ごとにバラバラであった税制度が統一される施作だ。税金も定期的に納めることになり、売上に応じて税金を納めることになる。定期的に律儀に税金を納めないと、事業はストップされる。
消費税など様々な税収等で国が運営されるのは当たり前のことである。そこで、インドと日本、シンガポールの総税収入額について調べてみた。日本は54兆円程。シンガポールはS$44.8ビリオンと約3.5兆円。インドは25兆円程の税収入。政府の国家予算はこの税収とは別に国債など発行して成り立つ。ちなみに日本の国家予算は100兆円程、世界3位の予算規模。インドは世界18位、シンガポールは世界54位である。 最後に税金の無駄使いについて。この件は税金を納めている法人、個人にとっては最も気になる点だ。支払っていないととやかく言えないが、支払っているとその制度について明言できる権利がある。著者もインド、日本、シンガポール等で本当に税金を多く支払っていると思う。ベンジャミン・フランクリンは、「この世で避けて通れないものがある、それは死と税金」と素晴らしい言葉を残した。税金のおかげで社会的インフラがあり、安心が確保できるとは思うが、日本とシンガポールとインドで、我々が納めた税金の最も有効に使われている国は…それはもしかすると、シンガポールではないだろうか。税金の無駄使いがないことを願うが、納付書を手にしながら無駄がないと確信できない自分を発見してしまうのであった。 ムンバイでのホテルランチが10年で1.5倍、早すぎる出世も夢ではないインド、どのような形で成長していくのかインド外務省から日本へ語学留学されている方のお宅に、昨日招かれた。2年で日本語を習得し、外務省に戻った後世界で活躍する予定だ。小1時間の会話を通じて、世界情勢からボリウッドについて語り、インドの甘いスイーツとチャイをいただいた。
日本の外務省の最新のデータでは、一年で40人が入省、応募が290名、倍率は7.3となる。一方、インドの外務省は45名が入省、応募はなんと110万人以上、倍率にすると3万6000。数字マジックの国・インド、驚きと色々考えさせられる出会いであった。 ふと先週過ごしたインドでのランチを振り返ると、3200ルピー(サービス税抜)で約5500円のタイ料理セットをいただいた。8年前、同じFOUR SEASONS MUMBAIにて、セット価格は2000ルピー前後だった覚えがある。値上げは勢いのある証拠である。また、ホテルでBombay Sapphireのプロモーションが行われたおり、カクテルは一杯2000円。昼のレストランは大賑いだった。 そのホテルのJJ氏と久しぶりに会った。彼は10年前にF&Bマネージャー(飲食担当部長)としてFOUR SEASONS MUMBAIにオープン前から関わり、今はなんとホテルの実質現場責任者・ホテルマネージャーに出世していた。一方筆者は、この同じ10年でインド事業を立ち上げ、今年9月で一つの節目の時期を迎える。当初はFOUR SEASONSへ日本食材の一納入業者であった僕だが、今年は2会場25の日本のイベントをインドで開催、京都親善大使ミスワールドジャパン・Priyanka氏も弊社に所属、シンガポール、京都、ムンバイを拠点とした活動。感謝の気持ちで10年を迎えている。インドの、皆さんの10年後の発展を願いたい。 ドーナツ200円〜、スムージー400円〜で売られるスイーツ大好調のインド。巨大市場で日系シュークリームの需要は?!昨日までムンバイにて、世界400店舗展開のシュークリームチェーン店「ビアードパパ」のシンガポール法人の担当者を案内。インドで昨今「ビアードパパにオープンしてほしい」との問合せが多数あったのがきっかけだという。巨大インド市場の視察、「インドは早すぎる」と、来印した日本人ビジネスマンの90%は言い、この10年みな帰って行った。が、ぜひ同チェーン店には、ビジネスを展開してほしいと願っている。
この5年で急激に中間層が増えたインド、スイーツの需要がかなり増えたと感じる。東京のスーパーでドーナツは148円、ムンバイで200円。「チョコレートブラウニー」はムンバイのスーパーで一切れなんと400円。スムージーも400円強。価格はかなり高く、全部甘い。伝統的なスイーツも実に甘く、ハチミツをかけた小さいドーナツ風・Gulab Jamumは甘くて一個一口サイズだが、全部食べきれないほどの甘さ。日系シュークリーム店がインドでオープンする日を楽しみにしたい。 日本に帰国し、麻布十番のてんぷら専門の「立ち飲み屋」に入ると店員の方、「とある商社のお客さんから聞きましたが、日本人駐在員はインドのカースト制度のトップ中のトップなんですって」とのこと。この手の勘違いは怖い。そういう話を日本に帰国した後、飲み屋で自慢げに話しインドで仕事をしている人、想像するだけで実に恥ずかしい。その時は完全に否定し、「そのお客さまの勘違いですよ」とお話しした。もしその話をした当人にお会いすることがあれば、どうしてそういう話になったか聞いてみたいと思いながら、ウニのてんぷらと白ワインを堪能した。 カースト制度に基づく概念のインド占星術は、インドの歴史、文化に密着する、インド人に身近な占いだ成田発ムンバイ行きの全日空の飛行機ボーイング787から、今回は「占い」についてご紹介したい。世の中は占いが流行り、占い好きが多いと感じる昨今だが、インド人は本当に占いが大好きである。結婚式、旅行、就職など、人生の一大事を占い師に聞く人が多い。筆者も先々週、インド占いではないが、ある占い師に友人が僕の生年月日と出生時間、出生地を告げ、占っていただいた。返ってきたのは「その方(=僕)はスーパー宇宙人です」との答え。「エー?!」とびっくりすると思いきや、いや、僕は「そうそう!」と納得し、紹介した友人も「そうそう、Harry(小里)はスーパー宇宙人、その通りですね!」と納得していた(笑)。
筆者は、ムンバイにいる専属の占い師に長年お世話になっている。特に大きな決断を迫られている時、何か気になることがある時などに、その占い師の元を訪れる。この占い師は面白いことに、「運の良い人」しか顧客にしないのがルール。もともと紹介して頂いたのはインド財閥で大変お世話になった故人、ホテル王の「運の良い方」だ。年に一度その占い師に日本から電話し、「この案件どう思いますか」と聞く時も。我々経営者というのは、華やかに見える面もあるが、実はそうでもない。淡々と毎日仕事を進め、時には孤独で、周りに迷惑をかけたくないので相談する人も限られており、自然と占い師を訪ねる。経営者の中にはそういう人も少なくないのではないでしょうか。ある統計では、インド人経営者の8割が占い師と対話をしているとのこと。インド的には「すべて神の願いの元にDESTINYが動いている」と信じている人が大半と言われる。ということは、占い師に相談するという行動自体も「運命の一部」なんでしょうか。 |