仏教誕生の地インドと京都は、 時代を超えて文化交流も盛ん 仏の教えと茶菓子への影響は 生活拠点を京都に設けてから2年、おかげさまで京都での仕事は順調である。昨日は裏千家の道を30年こよなく愛し、ニューヨークの国連本部で茶会を開催した椿氏に、裏千家の関根副理事長、有斐斎弘道館の太田達氏を紹介。素晴らしい縁と機会をいただき、感謝している。
さて、本日はインドのお菓子事情を紹介させていただきたい。インドのお菓子は何といっても種類が豊富で甘いのが特徴だ。インドのスイーツはヒンディー語で「MITHAI」と言う。油で揚げ、砂糖、ミルク、コンデンスミルクを大量に使う。地域別に種類も異なるが、アーモンド、ピスタチオ、カルダモン、ナツメグのフレーバーを使い、金銀の装飾もする。印象的なのは「Gulab Jamun」。これは本当に甘く、シロップに浸かった丸い小さなカステラのようなスイーツだ。とにかく甘い。また、Jalebiはコイル状になっている通常オレンジ色の甘いシロップに漬け、ドーナツを油で揚げた感じでこれもなんとも言えない甘さである。街に行くとスイーツショップではかなり多くの種類のスイーツがあり、皆プレゼントと自宅用に大量に買って行く。 そんな中、先日お茶をいただいた有斐斎弘道館の太田達氏と色々話をしていた時に、京菓子デザイン公募のことを知った。ご存知の通り、仏教はインドでスタートし、中国を経て日本へ伝わった。国内の全仏教は京都建仁寺でスタートしたと言われており、京都とインドの交流は色々あることは以前お話した。インドのスイーツもなんらかの形で京都の菓子に影響を与えたかもしれない。京菓子デザイン公募(https://kodo-kan.com/kyogashi/index.php?kobo) 旧都市名ボンベイを米ハリウッド風に 「ボリウッド」の別名をもつムンバイ 国内娯楽のみならず世界にファン増加 本日はインドの映画産業について紹介したい。最近ではカンヌ映画祭コンペティション部門の是枝裕和監督「万引き家族」が最高賞にあたるパルムドールに選出された。実はこの映画の出資・制作をAOI PROが手がけており、著者の東京事務所があるWe WorkアークヒルズサウスタワーにAOI PROの拠点があるご縁で、今日インドの「映画」についてここのスタッフの方と映画の話をさせていただいた。
皆様はBollywoodを聞いたことはあるだろうか。元々ボンベイのB(現在はムンバイ)の字をHollywoodに付けて名付けられた。映画制作本数はハリウッド顔負けに倍もある年があるとのこと。インドの映画は上映時間が長く3−4時間で、多くは歌と踊り、トップスターの登場、男女の出会い、様々なアクションシーンを経て、最後はハッピーエンドとなる流れだ。毎日1400万人が映画館に行き、年間約800本もの映画を消費している。チケットは大体100円〜300円で販売され、インドの一般の人も映画を楽しめる価格だ。 インドはヒンディー語と英語以外の公用語として16の言語がある。ボリウッド映画はヒンディー語で提供されるが、チェンナイ、コルカタでも映画産業があり、インド国内だけでも様々な言語の映画がある。通常制作費用は2億円ほどでその映画のスター俳優は40%のギャラが報酬だと言われている。トップスターの存在は欠かせず、同時に10本の映画を撮影するスターも多くいるという。最近ではボリウッド映画は米・英でも広く放映され、日本でもファンが多いらしい。皆様も是非一度インドのボリウッド映画を楽しんでみてはいかがだろうか。 インド産物品を紹介するイベントと チャリティ団体の主催ディナー インドの魅力と課題を知る機会に 先週、無事トランプ大統領と金委員長のサミットがシンガポールで行われた。厳重警備の中、3000人もの報道関係者が来星した世界が注目する一大イベント。その恩恵もありサミット開催国の様子を著者が伝えた記事がヤフーヘッドラインニュースへ配信された。継続的に伝えていくことの大切さを思い知らされた。この連載の読者の皆様にも感謝を述べたい。
さて、この連載が掲載される頃にはインドに関連する東京での二つのイベントを終えている予定だ。一つは著者が支援するSMILE ASIAと共催のチャリティーディナー。六本木ヒルズクラブで行い約50名が出席、各国代表が参加する。SMILE ASIAのインド代表はインドの財閥TATAでTATA TEAの会長も務め、クリケットチームも所有し、象保護団体など多数の事業慈善活動を遂行する方だ。もう一つのイベントは「インドナイト」。弊社が主催するのは「インドカレー・ヒマラヤの幻の紅茶・日本酒酔鯨」の会である。インド・ムンバイのカレーを日本の皆様に振る舞い、インドについての会話や音楽、日本酒を味わってもらう機会となる。インドに興味を持つ人が増えたらと思い開催に至ったのだが、インドの様々な社会問題も知ってもらい我々がどれ程幸運かも感じてほしい狙いもある。 最近は特に海外での「インドイベント」が多い。進出セミナー、投資セミナー、来日する要人の基調講演、パネルディスカッション等。10年インドと関わっていると色々なイベントを見て来たが、印象に残るものは実は少ない。優れたインド人のスピーチ、長年インドで挑戦する人のスピーチには色々学ばせられる。我々も常に情報発信をし、大きなインドの波を楽しみながら、沢山の人と波を乗り越えたいと考えている。 高技術を持つ外国人にとっての |