イギリス名門大学を目指し 成功したインド人の強いネットワーク 高いモチベーションと教育熱 この2日間、大学の後輩のインド人2人と再会したのだが、2人は30歳を前にしてかなりやり手だ。1人は今、英国で新しい大学設立の構想を進めており、もう1人はバイオテックで某日本製薬会社と契約し、数億円を投じ新薬の開発を何本も突き進めている。
そこに偶然、彼らの友達のコンサルタント会社マッキンゼーのロンドン在住インド人とその婚約者で英国人医師が現れた。また、その友人の不動産業をバンガロールで営むインド人、その婚約者でムンバイの起業家も集まった。会話は英国のBrexitからインドの寿司事業、バンガロールの生活、ラオスでコーヒー畑を設立したなど多岐に渡った。インドと英国は、ロンドンという大都市において面白いネットワークで繋がっていると感じる。 翌日、教育関係の仕事をコルカタでスタートする後輩の友人にも会った。オックスフォードとケンブリッジ大学の入試を富裕層の親と受験者にコンサルするという。通常、大学への入試支援は500英ポンドだが、1700英ポンドでもインド富裕層は大勢集まるとのこと。その話の途中でムンバイ一の国際学校の校長にも会え、インドエリート学生の世界大学への進出について色々教えていただいた。TATA財閥の会長の息子も教え子だという。 インド人学生の成功の秘訣は、「Simply, their motivation is high(簡単なことでモチベーションが高いからだ)」と校長。来月もムンバイでこの校長を訪問し、世界トップスコアのIBディプロマを排出する開校12年の同学校、元々60人の学生が今や1000人のマンモスエリート校。益々インドの優秀な学生がオックスフォード、ケンブリッジ等を目指し、更に教育競争がヒートアップする気がしてならない。 英国Wrecking Coast Distillery 代表ら、Cornish Coast Gin チームと、ロンドンにて。カクテルなどお酒の業界団体イベント「Imbibe」に参加させていただきました。
ロンドンでインド人が富裕層向け レストランを出すのは成功モデルの一つ インドでは富裕層向け中華料理店も多い 本日は、バッキングハム宮殿の裏手オックスフォード&ケンブリッジ倶楽部から。雲一つない心地いい英国の夏を満喫している。
今日は英国におけるインド料理、インドにおける中華料理について。1990年頃サントリーがロンドンで高級和食レストランを展開していた場所に、今はインド料理の最高級レストラン「CHUTNEY MARY」がある。倶楽部から歩いて3分、St.Jamesの中心地。著者はオーナーのCamellia Panjabi氏のムンバイのご自宅に数年前招かれたこともある。高級インド料理店を多数展開し、成功を収めている。ロンドンでインド人富裕層が世界の富裕層向けにレストランを展開するのは、一つのステータス。そこには激しい競争の世界がある。 インドの大手ホテルの中華シェフだった友人に6年ぶりにロンドンで会った。彼は今、世界に37店舗展開する大手中華チェーン店のナンバー2の料理担当。ロンドンの旗艦店は、週の売上がなんと4000万円。1店舗200席あり、夜だけで700人に料理を提供する日もあるという。インド国内にもロンドン発のこのチェーン店の姉妹店があり、インド富裕層がモダンな中華を毎日楽しんでいる。 インドの中華は「Indian Chinese」が主流。少しスパイシーでユニークな味わいだ。ロンドンの街も以前に比べるとインド人が増えた感じを受ける。ヒンディー語がよく聞こえ、大勢の家族連れが大きいショッピングバッグを持ち歩く。高級インド料理を食べるロンドン駐在のインド人、世界の富裕層、また大勢のインド人が中華を食べる。2つの巨大大国の食がロンドンで戦っているようだ。 |